当科の現在のスタッフは桑野教授が九州大学出身であり、群馬大学だけではなく多くの大学出身者がいます。学閥に左右されないオープンな教室ですので、気軽な気持ちで当科の門を叩いてみてください。  群馬大学第一外科では、平成16年度から新しい臨床研修制度が義務化されることとなりましたが、一般外科、消化器外科(食道、胃、肝臓、胆嚢、膵臓、大腸肛門)、呼吸器外科、乳腺・甲状腺外科、移植外科、小児外科、内視鏡外科を専門医の指導のもとで、群大だけでなく全国の関連病院で臨床研修を行うことができます。  大学院大学として臨床研修終了後の教育も鑑み、チュートリアル制度を導入しており、研修途中の方も参加でき、ローテーション途中で他のプログラムに移動も可能なシステムをとっています。  それらの変更に伴い全国の関連病院でローテーションを受けられます。 大学院大学として臨床研修終了後の教育も鑑み、チュートリアル制度を導入しております。研修途中の方も参加できますし、ローテーション途中で他のプログラムに移動も可能なシステムです。 臨床研修終了後のカリキュラムは、大学院進学もしくは、各地の機関病院で更に臨床に従事したりします。またその上で専門の疾患を選択し、海外留学、研究、臨床の現場で専門性を生かした医療に従事することになります。当教授の方針は「やりたいときにやりたいことをする!」といったもので、本人の意思を尊重した自由度が高い教育方針であるが特徴です。当講座では教授が直接チューターとしていろいろと進路のアドバイスを行います。 応募資格:医学部卒業、もしくは予定者で外科学を志す者。 出身大学にかかわらず全国から募集いたします。  尚、女性医局員は、現在15名(22年度3名新規加入)であります。仕事上は、臨床も研究も、全く男女差別はありません。また、結婚・育児とは両立が可能です。病棟、回診、カンファレンス、手術見学は、予め連絡を下さればいつでも可能です。ご希望により個別にご相談にのります。  問合せ先>> 群馬大学大学院病態総合外科(第一外科)  TEL:027-220-7111(内線8224)  FAX:027-220-8230

臨床研修必修化と群馬大学第一外科

 新しい臨床研修制度はプライマリ・ケアを重視し,研修医の定員制やマッチングの導入が行われることなどを基本として、多くの未解決の問題を内包しながらも平成16年度から義務化されることになった。 このことは特定機能病院である大学病院においては特に多くの制約をもたらすこととなるであろう。   このような状況のもと、われわれは二つの次元からことに当たる必要がある 一つは制度自体の問題点を諭する視点と群馬大学病院としての対処を考える視点であるが、前者は最も重要であることは間違いないが、このことは全国の大学及び病院群が共通の場で論じる問題であり、ここでは後者に限って考えてみたい。  一般に変革の時期によく言われることは「ピンチの時こそチャンスである。」という言葉である。 これは、それ自体正しいことだと思うが、ピンチの際にチャンスを坐して待つようであれば100%チャンスは訪れないし、ピンチをチャンスにすることが出来るのはごく限られた1割にも満たない、いわゆる「勝ち組」の集団であることは明治維新など変革期の歴史をみれば当然の帰結である。すなわちごく一部の「勝ち組」と大多数の「負け組」が明確に分かれるようになる。少なくとも今回の新しい研修医制度の影響を受けるのは大学病院で言えば、東大であろうとどこの大学であろうと一律である。 このことは逆に考えると戦略とやり方によっては他の大学より有利な結果をもたらし、「勝ち組」となることも可能であるということである。   このような観点から制度自体の問題点というよりこの制度が動き出すことを前提にいくつかの提案をしてみたい。   

1.研修医の人員の確保

 まず大学病院における研修医の充足は当然のことであるが(これも油断してはならない!)、関連病院も含め群馬県全体で研修する医師の数を設定し厳密なマッチングシステムを構築する。研修医の確保には何よりも魅力のあるカリキュラムと研修内容が重要であることは言うまでもなく、特に内容に関しては各科において一般的な目標の羅列でなく、より具体的に目標を掲げ、例えば外科であれば3ケ月の研修であれば各々の手技のどこまでを,6ケ月であれば手術のどの程度を行わせるかを具体的に示す(当然これは個人差があり一律にゆくものではないが、具体的「目標」として示す)。すなわち目標はなるべく具体的にして達成した実感を伴うものでなければならない。 

2.研修プログラム終了後(2年後)の対策

1) 大学院医学系研究科博士課程入学前チューター制度   (Pre-Doctoral Tutorial System)   群馬大学大学院医学系研究科博士課程教務委員会としても本研究制度導入に大きな関心を払ってきた。すなわち大学院部局化に伴い、大学院生の一学年の定員も87名となり大学院生の確保も大きな命題であり、群馬大学病院で研修する医師数も減少し、さらに非入局という形で研修が行われることに鑑み、上記の制度の導入をはかり、研修医期間及びその後の期間も含め、各講座の教授がチューターとして色々と進路の相談に乗り恒常的にアドバイスを行うもので、早速平成15年度より開始をしながらより良い制度としてゆきたいと考えている。このことは研修医が大学以外の群馬県の病院で研修する場合のみならず県外の病院での研修医にも適応可能とすること、さらに他大学出身の医師にも当然適用されるものである。おそらく研修医の不安にもある程度対応できるものと考え、関係各位のご理解の上、より良い制度へと育てていただきたい。  2) 研修終了時における大学病院及び大学院説明会の実施   2年間の非入局の研修医制度は、考え方によっては我々及び研修医にとって今後の進路の相談をする機会が2回あることも意味する。したがって、大学卒業時のみならず研修終了時における大学病院及び大学院の説明会を大学病院内のみならず県内の研修病院を含めさらに広く開催することも念頭においてはどうかと考える。  3) 長期間研修システムの検討  大学病院によっては4-6年の有期限、定員制による研修方式を採用しているものもあり、2年間の研修制度を包含した形でさらに長期に亘るプライマリ・ケア、地域医療、医療行政研修のシステムを総合診療部、救急部、公衆衛生学などを中心に検討するのも一つのあり方と考える。  以上、新研修制度に関する私見を述べご批判を仰ぎたいと思う。    * 群大医学部附属病院 特集号(第160号)平成15年3月1日P3-4