講座のご案内

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群馬大学では旧第一外科、第二外科が総合され、ひとつの診療科として新たに出発をいたしました。外科診療センターは2015年4月に総合外科学講座は2017年4月にスタートいたしました。初代の講座主任、センター長の桑野博行先生の御退官にともなって2018年4月より私が二代目の講座主任、センター長を拝命いたしました。

この改革の意味するところは、真に患者さん中心の外科医療の実現、外科医の育成、研究の推進という本来のミッションのために大学、病院全体で力を合わせて取り組むことにあると考えます。群馬大学の総合外科学講座は、呼吸器外科、循環器外科、乳腺・内分泌外科、消化管外科、肝胆膵外科、小児外科、の各分野からなる大講座、外科診療センターはこれらに加え形成外科を有する診療センターとして誕生いたしました。それぞれの分野・診療科が高い専門性の発揮のために全力を尽くすとともに、分野や診療科の垣根を越えて診療・教育・研究に取り組んでいます。とくに診療面では高い専門的な外科的治療はもちろん、救急疾患にも全力を尽くしております。このような活動を通じて、群馬県や近隣の皆様に少しでも幸福がもたらされるよう日々努力を重ねているところです。前講座主任、センター長でいらっしゃった桑野博行先生の臨床の心構え『warm heart (温かい心)』・『cool head（冷静な判断力）』・『skilled hand（熟練した技術）』を大切に前に進んでいきます。

また、医療安全の実践はわれわれに課せられた重要な課題です。安心・安全な医療のために構成員が高い倫理観に基づき、十分に患者さんに説明し、納得をいただいた上で治療を行うことを基本としています。また、治療方針の決定は他の専門科の先生方で構成されるキャンサーボードでの討議を経て行われ、独りよがりの医療とならないようにしています。その上で情報を共有し、組織の透明性を担保するために協力しあっています。このようなステップを省略することなく、すべての患者さんのために徹底して行われています。

外科医の育成も大切なミッションです。新専門医制度が発足しましたが、最短かつ豊富な経験ができますようその専攻医一人一人を丁寧に指導していきます。この点でも外科専門医に必要な領域を網羅している大講座の強みを生かして、みんなで協力して外科医の育成を行います。

研究面でも、研究室の設備や備品を共有し、効率的な運営に配慮するとともに分野を超えてディスカッションすることで、新たな発見があり、臓器を越えた広がりを見せています。

われわれの活動は臨床・教育・研究と多岐に渡りますが、構成員一人一人がそれぞれの強みを生かすことで、成長できるように支援します。個人の成長を大切にし、かけがえのないリーダーを育成します。群馬県や近隣の外科医療・外科医の育成の中心として責任を果たします。外科医がやりがいと誇りを持って溌剌と活躍する「人の集う組織」を目指します。

私たちは自らの志や高い目標の実現に主体的に取り組み、自らの可能性を育み開花させることで自己を実現し、結果として生まれるそれぞれの強みを最大限に発揮することにより、総合外科学講座・外科診療センターの発展に貢献します。私たちはお互いを尊重し、意見を言いやすい環境を作ります。

個人の成長を大切にし、かけがえのないリーダーを育成します。外科医療・外科医の育成の中心として責任を果たします。外科医がやりがいと誇りを持って溌剌と活躍する「人の集う組織」を目指します。